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いつも、どこでも、不安な心持ちはなくならない。 現在のこと、未来のこと。 いろんな不安がいり乱れ、頭の中を言葉と妄想が駆け巡り、思考迷路の海に飲まれていく。 昼も夜も、楽しい時も忙しい時も悲しい時も、私の思考はその暗い荒れた海で必死に舵をとっているのだ。 どちらに行けばいいかわからないのに、上陸できる陸がないのも知っているのに。 ただただ無心に波に晒せれ続けるのが私の思考。
考えることは大事だが、不安な気持ちに飲まれるのは決して良いことではない。 大事なのは今その瞬間を感じること、生きることだろう。 光を、風を、匂いを、呼吸と心臓の脈動を感じるのだ。 そうすれば私の思考は、暗い荒海から解放され、蒼く茂った草原で気持ちのいい春風の吹く晴天の中、目を覚ますのだ。 |