| | 私は 遥に拒絶されるのが怖くて だからヘッドホンをして 嫌な気持ちを消し去ろうとした そのとき偶然聞いてしまったんだ そう、「世界の終わり」を
息が苦しくなる 汗が滝のように流れ出てくる ラジオから痛い程に聞こえる悲鳴にかき消されたのか それとも最初から声なんか出てないのか 口をパクパクさせている私 "伝えようって決めたんだ"
もう伝えられないのかな
そんなの私らしくないよ すぐに諦めるなんて...
じゃあ どうやって伝える?
今から遥に会いに行けばいい きっと間に合うよ
"じゃあ 行こうか" 勢いよく廊下を蹴ると 廊下は波のように踊る
...なんで今?伝えるのは今だけなのに...!
廊下に打ちつけられた私 苦しい 酸素が薄くなっていく様 悲しい 涙が目から溢れ出す
もう伝える事はできないのか... いくら私どももうダメだ...
"もう 諦めよう"
その言葉は私を眠りに誘うのは 十分な言葉だった... |